ソユーズ TM-10 Landing module

Sumisonian Air&Space museum

更新 2006年8月25日

ソユーズ TM-10 帰還船

 

ソユーズ(Soyuz)は,ソ連・ロシアの3人乗り有人宇宙船で,有人月旅行計画のために製作されたが,結果として,宇宙ステーションサリュートや,ミールへの連絡用に使用された.現在はその国際宇宙ステーションへの往復にも使用されている.

ソユーズTMシリーズは,ソユーズ初期型40号を継いだ改良型Tシリーズ(T1〜T15)を引き継いだシリーズで,34号まで運用された.現在は新型のTMAへと移行されている.

TM-10に残された秋山豊寛氏のサイン

秋山豊寛氏

日本人の宇宙飛行士は,秋山豊寛,毛利衛,向井千秋,若田光一,土井隆雄,野口 聡一の6人.その中で,最初の宇宙飛行士が秋山さんです.また,日本の民間人として,有料の宇宙飛行士としても初めてということになります.

1990年12月2日,秋山さんはジャーナリストとしては世界で初めて,ソユーズTM-11とドッキングしたミールに乗り組んで,9日間(144週にわたり),ステーション内の日常生活を経験,取材しました.地球は先にミールと合体していたTM-10のLanding moduleで帰還しました.

ミール内では秋山さん自ら睡眠実験(人間が宇宙で寝るのと地球上で寝るのとではどう違うのかを調べる実験)を行ったり,生きたニホンアマガエルの状態の観察などを行いました.

1989(平成元)年3月,TBSはソ連宇宙総局による商業ベースの日本人宇宙飛行士搭乗に関する正式調印をおこないました.このとき,宇宙特派員を社内から募集し,秋山豊寛さんが最終候補として選ばれました.宇宙までの往復費用は,12milionドルということです.

ソユーズが地球周回軌道を回り始めた時の秋山さんの第一声は,「これ本番ですか?」となってしまった.