二式大型飛行艇12型(H8K2)  Kawanishi (H8K2) Emiry

東京都 船の科学館

二式大型飛行艇は,昭和15年(1940年)に初飛行した当時世界一の高性能を誇った大型飛行艇です.

昭和17年(1942年)に旧日本海軍に正式採用され,偵察,哨戒,輸送など多方面に活躍しました.

終戦後,二式大型飛行艇に注目した米国は本国に運び,各種の調査を行ってその高性能に驚嘆したといわれています.しかし,米国内に保管されてから約30年を経過した昭和53年(1978年),世界で唯一残された本機は適当な引き取り手がなければ破棄されることとなり,これを知った船の科学館の故笹川良一初代館長が資金援助と受け入れを表明,米国議会の返還承認の後,昭和54年(1979年)日本に里帰りをしました.

 

 

   

 

二式大型飛行艇 データ

全長:28.1m
全幅:38.0m
全高:9.2m

武装:20mm機銃×5他
発動機名:火星22型(1850馬力)
型式:空冷・星型14気筒
最大速度:時速453.2km
航続距離:7.152km(最大)