NEC PC6001

 

 パソコンがマイコンと呼ばれていた頃,「パピコン」の愛称でよばれたPC6001が最初のコンピュータです.小遣い,お年玉,歩いていってバス代を浮かしたお金をためて,1982年の正月,定価は89800円でしたが,6万円くらいで買いました.ベーシックマガジン片手に,よくプログラムを打ちこみました.BASICはこのPC6001で覚えました.買ってしばらくしたらMKIIが発売されました.

 

CPU μPD-780C-1(4MHz),μPD-8049(8MHz)
メモリ 16KB
グラフィック 64×48(9色),128×192(4色),256×192(Mono)
サウンド PSG Sound(8オクターブ3重和音)
拡張スロット カートリッジスロット×1

 

周辺機器拡張

ディスプレイ テレビ ノーマルテレビ
データレコーダー ソニーのラジカセ 普通のラジカセ

 

 このころは,ソフトなど買うお金はなく,もっぱら「ベーシックマガジン」のプログラムを打ち込んだり,「はるみのゲームライブラリー」という本を買っては,打ち込んでいました.当時平安京エイリアンに対して,ただ逃げるだけの平城京エイリアンというのは笑えました.「I/O」には高級なプログラムが載っていましたが,小学6年の私にはとうてい打ち込める量ではありませんでした.

 最近,コンピュータを始めた方たちには想像もつかないでしょうが,このころの補助記憶装置は「カセットテープ」で,イヤホンジャックとPC6001をつなぎ,「CLOAD」と打ちこんでから,カセットを再生しました.その音は,FAXの音とは,またちょっと違いますが,「ピーガガガガー」という音のどこにあのプログラムがはいているのかと思ったものでした.