戦艦大和
ツクダホビーでは初のノンフィクションをテーマ,また,初めて行動計画後の同時進行を採用したゲームである.タイトルからわかるとおり,1941年から始まった太平洋戦争における,日本海軍と連合国海軍の間で繰り広げられた艦隊戦をシミュレートしたゲームである.
■ゲームシステム
1ヘックスは1海里(夜間では,0.5海里),1ターンは10分(夜間は5分),1ユニットは1艦を表す.砲撃は主砲と副砲を各群に分け,各々に射程がある.損害判定は,攻撃力と装甲ランクの比で求めている.損害は火力の減少と浮力の減少となっている.損害は,さらにSD(スペシャルダメージ・特殊損害)がある.
■ゲームの進行
 1ターンは5つのフェイズに分かれている.
  @移動計画記入フェイズ
  A魚雷発射計画フェイズ
  B移動実行フェイズ
  C攻撃フェイズ
  D損害適用フェイズ
■特徴
魚雷隠密移動 酸素を使用したため航跡が発見されにくかった日本海軍の93式酸素魚雷は,命中判定まで,マーカーを置く必要がないため,連合軍側は発射位置,速度が推測できない.
SD(特殊損害) 損害判定でSDが出た場合,サイコロをもう一回振り,次の指示にしたがう.
○サイコロの目が1の場合 弾薬庫直撃 もう一回サイコロを振って,次のように判定します.
| サイコロの目 | 影響 | 
| 1,2 | 弾薬庫爆発による爆沈 | 
| 3,4 | 前部弾薬庫が使用不能となり,前部主砲・副砲(左右とも)群の火力は0となります. | 
| 5,6 | 後部弾薬庫が使用不能となり,後部主砲・副砲(左右とも)群の火力は0となります. | 
○サイコロの目が2の場合 射撃管制装置損傷 以後の射撃は損害判定を行う時,修正値としてさいころの目に+2をします.なお,レーダーを持つ艦は,以後レーダーの使用は不可能となります.
○サイコロの目が3の場合 砲塔用動力切断 もう一回サイコロを振って,次のように判定します.
| サイコロの目 | 決定事項 | 
| 1 | 全主砲群使用不能 | 
| 2 | 全副砲群(又は高角砲群)使用不能 | 
| 3 | 前部主砲群使用不能 | 
| 4 | 中部主砲群使用不能 | 
| 5 | 後部主砲群使用不能 | 
| 6 | 副砲群(最も敵に近いもの)使用不能 | 
○サイコロの目が4の場合 F全体の1/4を失う(端数切り捨て)
○サイコロの目が5の場合 F全体の1/2を失う(端数切り捨て)
○サイコロの目が6の場合 F全体の3/4を失う(端数切り捨て)
| ゲーム名 | 戦艦大和 | 
| ゲームテーマ | 太平洋戦争における艦隊同士,または単艦同士の砲撃・水雷戦を再現したゲーム | 
| プレイヤー数 | 2人以上(同時進行のためソロプレイ不可) | 
| プレイタイム | 30分〜 | 
| レベル | 戦術級 | 
| ランク | 5 | 
| ルール | 初級,上級,選択の3段階 | 
| マップ | 海面図200×555が6枚 | 
| ユニット | 一艦1ユニット.総数約600 | 
| プレイヤーの役割 | 艦隊,戦隊司令から一艦の艦長になりゲームを行う. | 
| ゲームデザイン | 河瀬宏(THQ) | 
| 価格 | 4000円 | 
正誤表(タクテクス6号)
P13 13-43 移動
  誤 針路番号が奇数番号(1,3,5,9,11)……
  正 針路番号が奇数番号(1,3,5,7,9,11)……
P15の照射限界距離における表の初期型日本軍データとデータ一覧表の日本軍レーダー(文章中のものも)とは同様のものです.
データカード 神風型 魚雷装備
 誤 R×1 C×1 L×1
 正 C×3
正誤表(ツクダオペレーション1号)
P1 2-1 地図盤 
 誤 このヘックスはBの盤0301
 正 このヘックスはCの盤0301
P2 2-5 戦闘記録用紙
 速度,浮力の記入例の「大和」の速度&浮力記入欄の速度2から下の記入欄が1行ずれているので,上にずらす.
P5 5-65 移動力及び回頭の例
 bの図のBで表されているヘクスで,下の矢印のないユニットの向きが上を向いているが,これを左60度向きにする.
P7 7-31の図
 BB1のユニットが真左を向いているが,左上向きにする.
P8 7-51 速度差のあるとき bの例
 CL5の向きが右上になっているが,反対の左下向きにする.
 表のCL-5のSLF,SLBをSRF,SRBとする.
P15 14-1 2の表
 誤 連余軍CL
 正 連合軍CL
P24 B-9 d.シナリオ条件
 誤 そこに余っている艦を
 正 そこに余っている盤を
P27 デザイナーズノート
 誤 出ないのではあもしろく
 正 出ないのではおもしろく
P27 海戦史 バリ島沖海戦
 誤 逐逐艦7隻で
 正 駆逐艦7隻で
補足説明
P4 8-1 浮力(F)の表下の文を以下のように補足します.カッコ内が補足文.
 2ポイントのFの損害まで耐えることができます.(最上の場合,F-14の損害で漂流状態となり,戦闘・移動ともできません.)
漂流状態となった艦はユニットを裏返して置き,新たにFを失うまでその位置にとどまります.(F-1の損害で沈没)
データ一覧表 3-2 損害判定表の記号
 SD:特殊損害 SUNK:沈没
 G○F○:火力と浮力の損害値.数字の値だけ火力浮力から引く.