2000/1/19-2000/2/3

第１ターン(1月19日(水)19時27分)

　「モビルスーツを操縦するというのは久しぶりだが，感覚を取りもどせのか……？」
　コックピットでそうつぶやくと，
　「とにかく，このガルバルディは初めて乗るが，加速性を見てみるか」
　ガルバルディのバーニアを開き，前方に注意を向けた．

　「よし，確認した！」
　スクリーンにガザＣの機影がしっかりと見えた．
　「さすがに速い！　まわりこむ気だな，よし，それなら……！」

第２ターン(1月20日(木)01時08分)

さらに踏み込んだ．ガルバルディはさらに加速した．足の速いＭＡに対して，
慣性を使いその差を補うという，かつてガンダムＭＫ�Uに乗っていたころ，
メッサーラを相手にしたときと同じ戦法をとった．
「なかなかの加速性だ，しかし，これ以上加速すると，戦闘空域から離脱してしまう」
ガルバルディはビームライフルを構えて．ガザＣを確認した．

「ちいっ，見失った！　まだ射程には入らないようだからまあいいか」

第３ターン(1月20日(木)20時05分)

「モビルスーツが見えなければ何もできんな，仕方がない，確認に専念するか」

ふたたび，360度スクリーンにコンピュータグラフィックのガザＣの姿が映った．
「この距離ではとどかんか」

第4ターン(1月21日(金)01時11分)

「最大射程ギリギリで，一発撃ってみるか」

「よし，敵はこちらを見失ったようだ！」
ガルバルディはビームライフルを両手で構え，ガザCを狙った．
「そこ！」
しかし，銃口からの光は命中コースに乗らない．

第５ターン(1月22日(土)01時23分)

「これくらいの距離になると，ガザの射界は狭いから，意表をついてみるか」
そう言うと，全速でガルバルディの慣性をうち消し，さらに，反対方向へと走らせた．

「よし，墜ちろ！」
ビームの航跡はガザＣに向かっていった．しかし，閃光にはならなかった．
「かすっただけなのか．．．？」

第６ターン(1月23日(日)14時14分)

「これ以上距離を詰めると，相手のペースに巻き込まれるぞ」
そういうと，ガルバルディは再び，慣性を打ち消す移動をした．
ガザCが格闘を仕掛けてくる．しかし，

「届かんよ」
3発目の引き金を引いた．ガザCの右腕に命中したが，腕はまだもつようだった．．
「しぶといな．．．」

第７ターン(1月24日(月)01時40分)

「それでは，こちらから行くぞ」
ガルバルディは，左手にビームサーベルをもち，格闘を仕掛けようとした．
しかし，射界を広く取れるようにしたのか，それとも，先ほどのダメージを回復するために後退したのか
ガザＣの機体を捉えることはできない．
「ええぃ，追いつかんのか」

かろうじて，ガザＣの射界に入らないようにガルバルディをガザＣに近づけていった．

第８ターン(1月25日(火)00時05分)

ガザCはモビルスーツに変形した．
「変形したって．．．」
ガルバルディは，もう一度格闘を仕掛けようとした．だが届かない．
「この射界では，やむをえんか」

ホシノは機体を後退させ，チャンスを待つことにした．

第９ターン(1月25日(火)01時54分)

「変形するとでかくなるぞ，これなら当てやすい！」
ガルバルディは，左手のビームサーベルをしまい，両手でビームライフルを持った．
「回避運動をしないつもりだな！　こういうは怖いな」
ガザCを捉えると，ビームライフルを撃った．しかし，シールドで防御されたようだ．

ガザＣからのはじめての攻撃を回避した．
「相対速度もこうもあって来ると，回避はギリギリなのか」

第10ターン(1月26日(水)02時50分)

「ガザは1913に来ると見た．すこし，押さえるか」
防御優先でガルバルディを少し下げた．ガルバルディは，ビームライフル2発連射．
ガザCはいずれもシールドで防ぐ．シールドの表面に傷を付けた程度だ．
「ええぃ！」

ガザＣからの攻撃も2発．しかし，左腕のシールドで受ける．
「いい射撃をするではないか，しかしっ！」

第11ターン(1月27日(木)23時27分)

ガルバルディは，再度ビームサーベルを抜き，ガザＣに近付く．
「今度も，とどかんかのか！」

「またも，こちらの動きを見失ったようだな」
しかし，ガルバルディはこれまで，ほとんど全速で動いてきたので，燃料が最後までもたないほどになっていた．

第12ターン(1月29日(土)14時02分)

ガルバルディは，慣性にまかせて移動し，ビームライフルを威嚇に撃った．

ガザCは全力で移動後，再びモビルスーツ形態に変形．ビームライフルを回避した．

第13ターン(2月1日(火)22時00分)

「この距離では，むこうも格闘だろ？」
ガルバルディは，再び格闘を挑もうとした．しかし，ガザは射撃の準備をしている
「よし，もらった．」
ガザCはガルバルディの格闘圏内で止まった．ガルバルディはガザＣのろに回り込んだ．
「それまでだな！」

ガルバルディはガザCの胴体を中断から斬りかかった．ガザCは胴体を受けるが，ビームのほうが速い．
「えい！」
火花が見えた．しかし，それはビームガンを破壊し，胴体に少しのダメージを与えただけだった．
「何，まだおとせんのか．．．こいつ．．．何者だぁ！」

第14ターン(2月2日(水)21時04分)

「勝ちに行くなら，全速離脱だが．．．とどめを刺さないと気がすまん」
ガルバルディは，続けて格闘を選んだ．
「ガザも格闘か！　望むところだ」
そう言いつつも，頭にかすかによぎった．
「体当たりという手もあるのか，これは避けねばならんな」

ガルバルディは攻撃可能な，しかし安全な位置に移動したため，接触はなかった．

第15ターン(2月4日(金)00時02分)

最後にガルバルディはビームライフルを3発撃った．が，防御を重視していたため
1発も当たらない．

ガザＣからの攻撃もシールドで防いだ．
「迷いが出たな，全速で離脱するのが正しかったようだ．わざわざ危ない橋を渡ってしまった」
そう言って，サラミスに連絡を取った．
「作戦終了．敵機に軽いダメージを与えた．燃料がもう全く残ってない．迎えに来てくれ，以上」